めだか盆栽を日本アクアリムの代名詞へ
めだかは古くから水田に放たれ、めだかは害虫を捕食し、我々の先祖は米の収穫ができました。戦後農薬が台頭しめだかの活躍する場所が激減し1999年には絶滅危惧種に指定されるまでに。
日本で最も小さな淡水魚であり、日本人に文化的にも最も親しみのある魚がめだかです。英語で「rice fish」と呼ばれるめだかに再度注目してみましょう。
めだかが命を以て我々に訴えかける事があります。環境破壊によって自然界にいるめだかも激減しています。清流の中で泳ぐめだか。
河川の汚染はなぜ起こり、どのようにすれば解決するのか?
答えは、河川のバクテリアバランスを再度整える事。そしてそれは意識を変えれば解決できるものです。湖や海も然りです。
さらに、社会や個人の悩みに目を向けてみても様々なバランスが崩れると問題が発生します。
めだかから得た知識を、環境や社会にも還元できるような人でありたい。
そしてこれらの問題は日本だけの問題ではありません。
私は日本めだかアクアリウムの魅力を高め、世界に発信していく活動をしています。
江戸時代に朱赤メダカ
ヒメダカという黄色いメダカ。
漢字では緋メダカと書きます。
江戸時代屈指の動植物図譜として知られる『梅園魚譜』そこに描かれているめだかをご覧ください。
もうすでに赤(ヒ)めだか、白メダカ、紅白メダカを表現する個体が紹介されています。色も黄色ではなく、今の朱赤メダカです。
まず、何事も知識を深めて情報発信も気を付けていくことが大事だと感じます。
めだか飼育に特化した情報
めだかの飼育方法は大きく二通りに分かれます。一つは水替えを行って飼育する方法。もう一つは私の提唱する限りなく自然環境に近い状態をつくる方法。
(青木式自然浄化水槽)
めだか飼育を学びながら最初に確立させた方法が、「新鮮な水」を使った飼育方法。
最初と二冊目の本で紹介している方法です。私がいう新鮮な水とは水道水のカルキを飛ばしたもののこと。日本の水道法基準は世界的にも最高値にあり、めだかが日本の魚ということもあり、めだかに最適な軟水がすぐに作り上げられるという意味です。
当時はバクテリアを使う観念が強くなかったため、新鮮な水での飼育をお勧めしておりました。
それは今でもめだかにとって良い飼育方法といえます。難点はひとつ、手間がかかることです。
バクテリアを使う方法は、科学性もあり管理の負担も少ない方法です。
飼育方法はどちらでも可能ですが、まず飼育する前に知識を得ることが大事です。
ご注意ください
改良メダカは全国に広がり、多くの愛好家やオークションでの販売のみのブリーダーの方も多くいらっしゃいます。
また、めだかの名称などは地方によって異なるので、同じ品種であっても名前が違うだけで金額が大きく変わることや、突然変異種などの根拠のない表記があったり、遺伝を知るとそれらが簡単に遺伝をしないということなどが分かったりもします。
ネット上の画像は色味を簡単に変えられるため、届いた色が画像と違うなどの問題も多くあるそうです。
販売する側の問題ではありますが、飼育する側も正しい知識を持たないと嫌な思いをすることにもなり兼ねません。
そして「新種」という言葉。新種を発見したら世界的な大ニュースです。
新たな表現が固定化されたら「新品種」という言葉を使います。